近代化の産声を上げたばかりの日本で、海の向こうに大志を抱いた男たち
志を貫き散った八郎と、
土地復権論を唱え続けた民蔵
明治維新が起こり、日本がようやく近代化への道を進み始めた頃、自由民権運動をはじめ、西欧列強からのアジア解放という、日本という国の枠を越えた志を遂げることに人生を捧げた男たちがこの荒尾の地にいました。それが、宮崎八郎、民蔵、彌蔵、滔天の宮崎兄弟です。
1851(嘉永4)年に生まれた八郎は自由民権運動家で、熊本に、自由民権を唱える「植木学校」を設立。しかし、1877年に勃発した日本最大で最後の内戦と呼ばれる士族反乱「西南戦争」において、熊本協同隊を結成して薩摩軍に参加し戦死してしまいました。この八郎の思想が、弟たちである民蔵、彌蔵、滔天の人生に大きな影響を与えたと言われています。
八郎戦死の2年後に亡くなった、父親の宮崎長蔵の後を継いで宮崎家当主となったのが民蔵です。彼は土地の所有が基本的人権の一つという「土地復権論」を生涯にわたって唱え続けた人物で、彼の蔵書は、宮崎家を訪れた中国革命の父、孫文を感銘させました。
志半ばで倒れた彌蔵の思いを受け継いだ滔天
八郎、民蔵、彌蔵、滔天ら兄弟たちが生まれ育った生家は今も荒尾市に残り、大切に保存されています。
茅葺の屋根、土間の台所、広い縁側やしっとりと落ち着いた和室など、質素でありながら凛とした趣を持つ伝統的な日本家屋と、彼らがいた頃から植えられている植物が今も残る庭園を見学することができます。
また、同じ敷地内にある宮崎兄弟資料館では、展示されたさまざまな資料から、日本近代化という激動の時代に、理想の国を追い求めて志高く生きた宮崎兄弟の軌跡を目の当たりにすることができます。
| 名称 | 宮崎兄弟の生家/宮崎兄弟資料館 |
|---|---|
| 場所 | 熊本県荒尾市荒尾949-1 |
| 電話番号 | 0968-63-2595 |
| 営業時間 | AM9:30~PM5:00(資料館入館はPM4:30まで) |
| 休み | 月曜(祝日の場合は翌日) |
| 入場料 | 小中学生1人100円(団体は20名以上1人80円) |
| 一般(高校生以上)1人210円(団体は20名以上1人160円) |













